ニジェガローツキー・ドヴォール掲示板 ヤールマルカ
 
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No.90 盛場 千本桜歌麿 さん [2003/10/18(土)20:42:39]
ロシアの人口性比ありがとうございました。御礼遅れて申し訳ありませんでした。では、
また私の興味に関する質問ですが、ゴーリキーの夜の盛場景観はどのようなものなのでし
よう。真夜中まで酔客がうろうろしていたり、ネオン眩いものなのでしょうか。最近、勉
強不足で海外事情がさっぱりだめになってしまいました。あっちも。
No.91 Re: 盛場 ニジェガロージェッツ [2003/10/18(土)21:52:03]
ゴーリキー(ニジニノヴゴロド)の夜の盛場景観ですか?
小生が現地に居た1997年当時の状態ですが、非常に物静かなところでした。大ポフロフス
カヤ街(バリシャヤ・パクロフスカヤ)などは昼間はヨーロッパ調のおしゃれな繁華街で
したが、夜になるとひっそりした通りでした。当時は市内に夜にネオン・ギラギラの盛場
はなかったように思います。
今のモスクワはもの凄い盛場があると聞いていますが。
No.92 Re2: 盛場 господин Отшельник [2003/10/19(日)00:37:17]
: 今のモスクワはもの凄い盛場があると聞いていますが。

パリやニューヨークもびっくりですよ。
足をしっかりと踏み入れたことはありませんが、経済格差をもろに利用した一種の(言葉
は悪いですが)「人買い」に近いことも横行していると聞いています。
そういう意味での「西欧化」はして欲しくないのですけれどね。
こうした屈辱が一番普通の人の心に澱のようにたまり、反感が醸成されて行きますから。
No.93 ロシアの不凍港 господин тайхаку [2003/10/19(日)09:39:02]
19世紀以降の帝政ロシアの歴史は、不凍港を求めた南下政策の歴史とも重なるわけです
が、この「不凍港」、現在のロシアの範囲でいうとどこが該当するのでしょうか。クリミ
ア半島がウクライナ領になったことで、ウラジオストクとムルマンスクくらいしか存在し
ないのでしょうか?
バルト海やカムチャツカ半島は凍っちゃいますよね…。黒海沿岸は凍らないのかな?

ちなみに、世界的に見ると、ノルウェーのハンメルフェスト(北緯70度)が最北の不凍
港のようです。

地球温暖化がこのまま進むと、特に気温上昇が顕著な北極海は氷に閉ざされる期間が短く
なり、2050年くらいにはユーラシア大陸北辺沿いに定期船の航行が可能となり、この
「北周り航路」を利用して東アジア〜ヨーロッパのショートカットが可能となるとか。輸
送費用と期間の大幅短縮が可能となり、強いて言えば温暖化のプラス面かも知れません。
No.94 Re: ロシアの不凍港 ニジェガロージェッツ [2003/10/19(日)21:14:14]
ロシアの不凍港について、少し古いのですが1986年版「ソ連地図帳」から調べました。

一般に不凍港となっているのは、北極海方面ではムルマンスク州のコラ半島北岸のみ、バ
ルト海方面ではカリーニングラード州沿岸、太平洋方面では沿海地方南岸および樺太南端
部の日本海沿岸、千島、カムチャツカ南端部分の太平洋岸、黒海方面はアゾフ海を含めで
凍らないようです。
主な港では、ムルマンスク、バルチースク(カリーニングラード州)、ノヴォロシースク
(クラスノダール地方)、ウラジオストク、ホルムスク(サハリン州)、ペトロパヴロフ
スク=カムチャツキー、カスピ海のマハチカラ(ダゲスタン共和国)といったところでし
ょうか。
ただ、これらの港は不凍港の境界ギリギリのところに位置しているのも多く、厳寒期にも
まず凍らないと言えるのは、ムルマンスク、ノヴォロシースク、ホルムスク、マハチカラ
ぐらいでしょうか。
それにしてもこの「不凍港」の関連で、ムルマンスク州には多くの閉鎖都市があります。

: 地球温暖化がこのまま進むと、特に気温上昇が顕著な北極海は氷に閉ざされる期間が短く
: なり、2050年くらいにはユーラシア大陸北辺沿いに定期船の航行が可能となり、この
: 「北周り航路」を利用して東アジア〜ヨーロッパのショートカットが可能となるとか。輸
: 送費用と期間の大幅短縮が可能となり、強いて言えば温暖化のプラス面かも知れません。

それはすごい夢のようなメリットですが、そうなると北極海沿岸の永久凍土地帯が溶け出
して、かなりの地域が湖沼化しそうで、怖いです。
No.95 Re3: 盛場 ニジェガロージェッツ [2003/10/19(日)21:31:32]
Отшельникさん、いつもフォローありがとうございます。
それにしてもモスクワの変貌ぶりは目を見張るものがあります。小生最後にモスクワを訪
れたのは、もう3年も前のことでになりますが、それでもかつてはあの暗かった大都会が
、どこの通りも電飾ギラギラで、都市そのものが芸術作品の様相を呈していました。
一方で、仰るような大都会特有のドス黒い世界が広がっているようで、怖くて近づけない
所も多いと察します。

話は飛びますが、1992年に大手旅行社が大型船をチャーターして敦賀からウラジオストク
へ向かうツアーがあり、200人程の団体になったと記憶しておりますが、小生もそのツア
ーに申し込みました。ところが、旅行客の多くが、所謂ねえちゃん目当てのオッサンが占
め、日本人として結構恥ずかしい思いをしました。当時はまだバブル期にあたり、一方の
ロシアはソ連崩壊直後で、ロシア旅行といえばそのイメージがあったぐらいです。
日本人が多く行くところでは、概して日本人は不良外人な気がします。

#No69に書きましたが、作成中だった市別人口推移表が、ようやく完成しました。極東か
ら北西連邦管区まで、全ロシアで1105市ありました。
(実際にはサンクト・ペテルブルグ市に8市が統合されましたので、1097市です)
参考: http://www.hi-net.zaq.ne.jp/nizhniy-kobe/
No.96 Re: 琉球の風さん、こんばんは。 琉球の風 さん [2003/10/20(月)18:19:16]
: #「露西亜に吹く琉球の風」とは風流な響きです。
初回限定の一度きりの思いつきHNでしたが、お褒めいただいて光栄です。 

: またグリグリさん自身が言いたくもないような苦言を呈さなくて済むように、投稿者一人一人にバラン
: ス感覚が求められると思っていますが、難しい問題です。
現在も、グリグリさんが「記事訂正の1時間への短縮問題」で色々と意見の言い合いが展
開されており、多少の雰囲気の悪化は否めません。

人口推移データの完成おもでとうございます。これからも頑張って下さいね。
No.97 祝:都市人口推移表完成 鮎川 さん [2003/10/20(月)21:34:51]
本日はちょっとお邪魔しただけですが、休暇をとってでもゆっくり拝見させていただきま
す。大変な作業ではなかったか、と生類憐れみの、いや同類尊敬のまなざしで見させてい
ただいております。
私的話題になりますが、私がほんのちょっぴり関与する国家試験の「主要国の観光」で、
サンクトペテルブルグの劇場の名前が旧名称になっていたのを、試験直前に気がつきさし
かえた、という出来事がありました。つくづく思いました。「ニジェさんがいてくれたな
らこんなことにはならなかったのに。」と。
No.98 Re2: ロシアの不凍港 господин Отшельник [2003/10/21(火)02:34:02]
: : 地球温暖化がこのまま進むと、特に気温上昇が顕著な北極海は氷に閉ざされる期間が短く
: : なり、2050年くらいにはユーラシア大陸北辺沿いに定期船の航行が可能となり、この
: : 「北周り航路」を利用して東アジア〜ヨーロッパのショートカットが可能となるとか。輸
: : 送費用と期間の大幅短縮が可能となり、強いて言えば温暖化のプラス面かも知れません。
: 
: それはすごい夢のようなメリットですが、そうなると北極海沿岸の永久凍土地帯が溶け出
: して、かなりの地域が湖沼化しそうで、怖いです。

その昔(社会主義華やかなりし1950年代だったと思いますが....)、ロシア南部から暖か
い水を引き、シベリアの凍土を溶かして開発するという計画がソビエトには実際にあった
ようです(昔の地図帳にも出ています)。大きいことの大好きなソビエト政府は実際にこ
の計画を推進しようとしたようですが、資金難と自然環境への影響のあまりの大きさに沙
汰止みとなったとのこと。
シベリアのアンガラダム建設で、川の下流の水量が大きく減って気候や生態系に大きな変
化が表れているとの報告もあるようですし、アラル海の干上がり同様この手の開発事業に
は問題が多いですね。
人間がどこまで自然に手を加えるか、どの国でも古くて新しい問題のようです。
No.99 幻の間宮海峡埋立案 ニジェガロージェッツ [2003/10/21(火)08:22:24]
: 人間がどこまで自然に手を加えるか、どの国でも古くて新しい問題のようです。

Отшельникさん、いつも面白いお話ありがとうございます。
人間がどこまで自然に手を加えるかの挑戦として聞いたことがあるのは、日本の戦前、満
蒙経営に邁進していた頃の話として、間宮海峡埋立案を耳にしたことがあります。もちろ
ん、国家的な極秘プロジェクトではなく、一介の軍人のたわ話と推測しますが、それによ
ると、大陸と樺太北部を分ける僅か幅7キロの間宮海峡を埋め立てることによって、日本
海に北から流入する寒流リマン海流が遮断され、それにより日本海には暖流の対馬海流が
渦を巻く格好になり、結果として満蒙地区に雨が降るというものでした。
小生には気象学の理屈は分りませんが、どうして日本海より風上側の西に位置する満蒙に
結果的に降雨をもたらせるのか疑問ですが、もし理屈通りだとすると大変なことです。

琉球の風さん、鮎川さん、「市別人口推移表」完成についての労いのお言葉、ありがとう
ございました。
お察しのように、作業中に目から血が出るかと思うぐらいの苦痛を伴いました(大袈裟・
・)
さて今後ですが、一先ず全市名が出揃ったところで、тайхакуさんからリクエスト
のあった同名市名に関するページをUPして、その後、全市のデータベースとして市名の
ロシア語表記と、北緯東経の位置関係の座標などを書いたものを作成しようと考えており
ます。本来なら人口推移表より、こちらを先にやるべきでしたが、件の「落書き帳」に以
前アジアロシア部の人口推移表を投稿したことから順序が逆になってしまいました。
No.100 サハリン/トランスシベリア パイプライン構想 господин тайхаку [2003/10/21(火)10:22:43]
No.94 ニジェさん、No.98 Отшельникさん、レスありがとうございます。本当に
博識でいらっしゃいますね。不凍港は地図で確認しましたが、極東にもいくつかあるので
すね。しかし、カスピ海沿岸のノヴォロシースクに、旧ソ連の誇った黒海艦隊を移転した
ということでしょうか。港の大きさは存じませんが、空母の停泊などで物理的制約があり
そうな…。

:幻の間宮海峡埋立案 
荒唐無稽ですが話として非常に面白かったです。埋め立てではありませんが、サハリン北
部から日本へのガス・パイプライン計画はありますね。経済性などから実現するか分かり
ませんが、北海道経由で新潟又は仙台で既存のパイプラインにつなぐとか…。
また、トランスシベリアパイプライン計画というのもあります。当初、バイカル湖畔のア
ンガルスク(Angarsk)から、中国の大慶油田へつなぐ計画でしたが、最近、日本などが、
中国を通らずに直接、ナホトカ(Nakhodka)から日本海へ船で積み出すルートを提案してい
ます。ロシア側がどちらを選択するか、態度を明らかにしないことから、中国は、独自に
カザフスタンとの関係を強め、別途、カスピ海沿岸のアティラウ(Atyrau)から新疆ウイグ
ル自治区に抜けるルートを模索中のようです。

:тайхакуさんからリクエストのあった同名市名に関するページをUP
どうか、ご自分の好みとペースで作業を進められてください。とはいえ、楽しみにしてお
ります。

#キリ番いただきました。
No.101 黒海艦隊、間宮海峡など。 ニジェガロージェッツ [2003/10/21(火)20:28:08]
: しかし、黒海沿岸のノヴォロシースクに、旧ソ連の誇った黒海艦隊を移転した
: ということでしょうか。港の大きさは存じませんが、空母の停泊などで物理的制約があり
: そうな…。
黒海艦隊ですが、いまでも根拠地はウクライナ領クリミア半島のセヴァストポリだと思い
ます。
黒海艦隊のサイトに英語のページがありましたので、ご参考にして下さい。
http://flot.sevastopol.info/eng/
 
: :幻の間宮海峡埋立案 
: 荒唐無稽ですが話として非常に面白かったです。
このお話の出所が咄嗟に浮かばなかったのですが、よくよく思い出してみると、20年ほど
前、小生が某大学の建築学科に在籍していた時に、当時の学科長が披露してくれたお話で
した。(氏は戦前満洲にいたそうです)
ですので、この荒唐無稽な話は、軍人の野望といったものではなく、案外、技術屋あたり
の与太話かもしれません。
埋立を想定したのは、丁度現在の大陸からサハリンへのパイプラインが敷設されていると
ころですが、当時も両岸ともソ連領で、日本としては手が出せなかった訳で、幻におわり
ましたが。
それにしても、これぐらいの構想は当のソ連でもあったでしょうが、少なくとも日本海に
対馬暖流の渦が巻くことについては、沿岸の不凍港化に寄与することにもなるんでしょう
が、デメリットの方が大きかったかも知れません。
クリミア戦争で英仏艦隊がロシア艦隊を日本海北端に追い詰めながら、樺太半島説を採っ
ていた英仏は間宮海峡入り口でジッと敵艦を待っていたという間抜けな話があるぐらいで
すから。
あと、邪推ですがロシアに2箇所しかない潜水艦造船所の1つがアムール河のコムソモリ
スク=ナ=アムーレにあることも関係あるかも知れません。
No.102 書き込み100件到達 ニジェガロージェッツ [2003/10/21(火)21:15:07]
No.100 тайхакуさん
: #キリ番いただきました。

ついに書き込み100件突破ですか。このような偏った板で、わずか2ヶ月半ほどで到達と
は、小生の想定外でした。率直に嬉しい限りです。 
皆様のご愛顧に加え、節目節目での励ましのお言葉の数々、本当にありがとうございまし
た。
思えばこの「ヤールマルカ」を設置したきっかけは、グリグリさんの「落書き帳」で拙H
P開設をお知らせする書き込みをしたところ、多くのお言葉が「落書き帳」に寄せられ、
また新たなページをUPする度にご意見を頂くところが常に「落書き帳」であったとすれ
ば、それはグリグリさんに甘えているのではなかろうか、と思い至ってのことでした。
このように掲示板の管理人としての知識もなく、見切り発車的に、しかも書き込み方法に
ついてもフォローなしでスタートした「ヤールマルカ」ですが、無事に100件に達したこ
とは望外の喜びで、皆様の節度あるマナーとお心遣いに負うことが大でした。

ところで、この「ヤールマルカ」は「ZAQ掲示板・会議室」という無料掲示板サービスを
利用していますが、このサービスは記事数が99を超えると、それ以前の書き込みが自動的
に消滅する仕組みになっています。
しかし、皆様から折角頂いた貴重な情報をはじめ、温かいお言葉などをミスミス自動削除
されるのに任してしまうのは、勿体無く感じております。
ですので、近いうちに書き込み方法についてと「過去ログ」コーナーを設けさせて頂きた
く考えておりますので、今後ともどうぞ宜しく御願い申し上げます。
参考: http://www.hi-net.zaq.ne.jp/nizhniy-kobe/
No.103 祝・100書込み 三丁目 さん [2003/10/22(水)07:35:31]
No.82ニジェガロージェッツさん
「情報提供型の書き込み」について、ご教示頂いたのに、お礼が遅くなって申し訳ありま
せんでした。また、100書込み、おめでとうございます。
先日、ヤフーからこのHPに辿りついてみました。なんというカテゴリーだったか細かい名
称は忘れましたが、ロシア全般のところにリンクされているのですね。職場で写真を拝見
しておりますが、素晴らしいですね。

No.100тайхакуさん
: #キリ番いただきました。
тайхакуさんはキリ番に縁があるようですね。落書き帳でも10000をご遠慮されて
いましたし、5月頃には、まとめて消失事件なんてのもありまったっけ。
No.104 Re: 祝・100書込み ニジェガロージェッツ [2003/10/22(水)20:36:20]
No.103三丁目さん
100書込みのお祝いのお言葉、ありがとうございました。

少し前になりますが(No.76にて仰られた)、職場のマシンから、この掲示板への接続が
出来ない件についてですが、ZAQの会員サポートのページにその原因となる記事が出てい
ましたので、以下引用しますので参考まで。

----以下、引用----
Q1. 掲示板に投稿できません。
A1. お使いになっているブラウザが「Cookie(クッキー)を受け入れる設定」にされてい
ないと、掲示板を正しくお使いいただくことはできません。また、プロキシーサーバの中
には、HTTP-COOKIE(クッキー)の情報を切り捨ててしまうタイプのものがあり、そのよう
なプロキシーサーバをご利用された場合は投稿することができません。
掲示板は、自動プログラムを使用して掲示板に同じ記事を何度も投稿したり、あるいは掲
示板の趣旨とは関係のない商業広告を投稿したりといった悪戯行為を防止するために、ク
ッキーを使用しています。
No.105 Re: 黒海艦隊 господин тайхаку [2003/10/25(土)03:46:29]
>No.101 ニジェさん
: 黒海艦隊ですが、いまでも根拠地はウクライナ領クリミア半島のセヴァストポリ
: だと思います。
ご教示ありがとうございました。
どうやら、ソ連崩壊後しばらく、ロシア−ウクライナ間で黒海艦隊の分割問題でもめてい
たようですね。1997年に合意に達し、クリミア半島がウクライナ領に属すること、艦
隊戦力を2国間で半分に分けること、ロシアはセヴァストポリの港湾を有償で使用するこ
と(実際には、エネルギー供給の債権と相殺)が決められたようです。
http://www.wws.princeton.edu/~cases/papers/ukraine.html

>No.103 三丁目さん
: тайхакуさんはキリ番に縁があるようですね
言われてみればそうかも。でも、別に狙ってませんよ(笑
No.106 クリミアの帰属意識 ニジェガロージェッツ [2003/10/26(日)00:46:51]
No.105 тайхакуさん
: 1997年に合意に達し、クリミア半島がウクライナ領に属すること、艦隊戦力
: を2国間で半分に分けること、ロシアはセヴァストポリの港湾を有償で使用するこ
: と(実際には、エネルギー供給の債権と相殺)が決められたようです。

黒海艦隊の情報ありがとうございます。黒海艦隊の2国間分割については聞いたことがあ
りましたが、セヴァストポリ港使用に関しての両国間の取り決めは存じませんでした。勉
強になりました。

ところで、ロシア人はこのクリミア半島に対しては思い入れが強く、自国のもののように
考えています。もちろん、知識としてこれがウクライナ領土であることは知っていますが
、あくまで感覚のレベルで。
よく日本の海沿いの景勝地などにロシア人を案内すると、
「ロシアのクリミアに似ている」とか言います。それに対し、
「それ、お国のものではないだろう・・・」と切り返すと、まず嫌な顔をされます。
ロシアがクリミアを領有したのは1783年のクリミア汗国(キプチャク汗国の継承国家の一
つで、当時はオスマントルコの宗主権下)の併合に始まりますが、以来ロシア領として、
ソ連邦でも元はロシア共和国に所属していました。当初はクリミア汗国以来の住民である
クリミア・タタール人の自治共和国でしたが、独ソ戦のさ中、この民族に対し対独協力の
嫌疑がかけられ、中央アジアへ強制移住させられ、1945年6月、自治共和国は抹殺され、
ロシア共和国クリミア州となりました。
スターリンの死後1954年2月にはクリミア州が、ウクライナのロシア併合300年を記念して
、ロシア共和国からウクライナ共和国へプレゼントされ、以来ウクライナの所管になって
います。
ソ連解体後は、そのままウクライナに帰属することになったのですが、当然ロシアからは
「返せ」という声が起り、黒海艦隊の帰属問題も絡み、両国間のトゲのような微妙な問題
となっていました。

今でもロシア人にとってクリミアは代表的な保養地で、休暇にはクリミアへ行くロシア人
が多くいます。外国領となったクリミアへ行くことについてロシア人に尋ねてみると、入
域については全く問題がないようで、ロシア国籍である証明書があれば国境は通過できる
そうです。
No.107 Re: クリミアの帰属意識 господин Отшельник [2003/10/27(月)03:09:04]
: ところで、ロシア人はこのクリミア半島に対しては思い入れが強く、自国のもののように
: 考えています。

今も、ロシア側からクリミアに橋を架ける架けないでもめていますね。ロシア側は「クリ
ミアの環境保全(海岸線の保護)」を理由にしているようですが。
http://news.bbc.co.uk/hi/russian/russia/newsid_3211000/3211807.stm
にその他のことも含めていろいろと書いてあります。
クリミアといえば、クリミアタタールの問題も忘れてはならないでしょう。半島がロシア
に帰属してもウクライナのものになっても、彼らは少数民族として扱われてしまうわけで
すから。クリミア独立の動きなども以前からあるように聞いていますが、タタール側にも
「独立派」と「ロシア支配容認派」とがあるようで、一筋縄では行かないようです。
No.108 Re2: クリミアの帰属意識 ニジェガロージェッツ [2003/10/29(水)00:08:31]
: 今も、ロシア側からクリミアに橋を架ける架けないでもめていますね。ロシア側は「クリ
: ミアの環境保全(海岸線の保護)」を理由にしているようですが。
 http://news.bbc.co.uk/hi/russian/russia/newsid_3211000/3211807.stm
: にその他のことも含めていろいろと書いてあります。

時事記事のご紹介ありがとうございます。
全文ロシア語の記事なので要約すると・・・、
#記事の解釈が間違っていれば、ご指摘下さい。

ウクライナ領クリミア半島最東端、ロシア領タマニ半島に対峙する国境のケルチ海峡にお
いて、ロシア側から堤防の建設が始まっており、ウクライナ側は海峡の中間に位置する自
国領の島トゥルザ洲へ国境警備隊を配置して警戒を続ける、といった国境紛争があり、そ
のことでウクライナの担当大臣がモスクワでロシア側と会談したとのことです。
ロシア側の説明では、堤防建設の目的を、タマニ半島の水没の危機から保全することとし
ていますが、ウクライナ側は海峡の環境保護について事前に何の説明もなかったことへの
不信があり、更に深い問題としてアゾフ海の国境確定問題にも抵触することから強い懸念
が表明されたとのことです。
会談の結果、取り敢えずはロシア側の工事の一時中止と、ウクライナ側の国境警備隊の撤
退で合意したようですが、解決には程遠いようです。
No.109 ロシアの同名・類似市名と、シベリアの地域区分 господин тайхаку [2003/11/03(月)13:24:48]
ニジェさん、お礼が遅くなりましたが、同名・類似市名のリストアップありがとうござい
ました。こうしてみると、意外に少ないな…というのが正直な印象です(特に、重複の最
大が「3」というのが)。
もう1つ、後ろに地域名などを付加して同名を回避している場合、付加がある(後からで
きた?)都市の方が、結構な確率で大都市なのが面白いですね。コムソモリスク=ナ=ア
ムーレとか、ロストフ=ナ=ドヌのように。

ところで、国としてのロシアは世界の地域区分上「ヨーロッパ」に属すると思うのですが
、ウラル以東のシベリア、ひいてはサハリンまで「ヨーロッパ」とすることには違和感が
あります。しかし、地図帳でシベリアが「アジア」のページに掲載されていたという経験
もありません。陸続きの国家だと同一の地域区分になってしまうのでしょうか…。トルコ
もそうですけど。
No.110 Re: ロシアの同名・類似市名と、シベリアの地域区分 ニジェガロージェッツ [2003/11/03(月)23:08:44]
No.109 тайхаку さん、拙HP「ロシアにおける同名市名と、似たもの市名」につ
いてのコメント、有難うございます。

: 後ろに地域名などを付加して同名を回避している場合、付加がある(後からできた?)
: 都市の方が、結構な確率で大都市なのが面白いですね。コムソモリスク=ナ=アムーレ
: とか、ロストフ=ナ=ドヌのように。

確かにこれは面白い現象です。他にウソリエ=シビルスコエなんかもありますが、小生が
真っ先に思い浮かぶのがノヴゴロドとニジニ・ノヴゴロドの組み合わせです。ただ、最近
ノヴゴロド市は市名に「偉大なる」を意味する「ヴェリーキー」を冠するように改名され
ました。
ロシアで「ノヴゴロド」といえば、嘗てはノヴゴロド公国の首都として栄えた「偉大なる
」ノヴゴロド以外には連想しない筈ですが、今になって何故改名に踏み切ったのか興味深
いところです。一方のニジニ・ノヴゴロドは「ニジニ」と略します。
ところで、この組合わせが一覧表に抜けていました。サイトのタイトルの名折れにもなる
ので、急遽追加しました。(笑)

: ところで、国としてのロシアは世界の地域区分上「ヨーロッパ」に属すると思うのですが
: 、ウラル以東のシベリア、ひいてはサハリンまで「ヨーロッパ」とすることには違和感が
: あります。

ロシアは欧州の大国ですが、シベリアおよび極東地域は完全にアジアであることに間違い
ありません。但し、国別に分けると欧州のロシアの一部ですから、この地域までも「ヨー
ロッパ」になるのでしょう。サハリン旅行が解禁された頃、旅行パンフレットに「日本に
一番近いヨーロッパ」との謳い文句でしたが、やはり違和感がありました。
ところで「欧亜の境界」の位置ですが、東はウラル山脈で現在のウラル・沿ヴォルガ両連
邦管区との境界に近い(実際にはスヴェルドロフスク州とチェリャビンスク州の一部は明
らかに欧州)のですが、南の境界がはっきりしません。一般にはカフカス山脈のように認
識されていますが、南カフカスのグルジア、アルメニア、アゼルバイジャンを欧州諸国に
入れる場合が多いように感じます。
一方で欧亜の境界線を書いてある世界地図にみる境界線は、カフカス山脈よりはるかに北
、ドン川、マヌイチ川、クマ川を結ぶ線に引かれています。これによるとロシアの北カフ
カスの諸共和国(カルムイキヤを除く)およびスタヴロポリ、クラスノダール両地方全域
にロストフ州の南端部までもがアジアの一部になってしまいます。
世界地図に見るちょっとした不思議です。
参考: http://www.hi-net.zaq.ne.jp/nizhniy-kobe/goroda-tyozki.htm
No.111 核閉鎖都市 tosh さん [2003/11/06(木)22:16:40]
こんにちは!
こんなにすばらしいページを今まで発見できなかったことが悔やまれます。僕は最近ソ連
の秘密都市10都市を中心に研究を進めています。論文が完成したら、その結果を是非使
ってください。それにしてもすごい網羅の仕方ですね。一緒に勉強したいくらいです。が
んばりましょう
No.112 Re: 核閉鎖都市 ニジェガロージェッツ [2003/11/07(金)20:58:48]
No.111 tosh さん。
はじめまして。
拙HPについての過分なお言葉恐縮です。
小生はただの地理好きで、ごく短いながらもロシアでの滞在経験もあり、もの好きが嵩じ
てのHPですので、toshさんのご研究には遠く及ばないと推測します。
有り難い御申し出、深く感謝申し上げます。

それにしても、ソ連の核閉鎖都市のご研究ですか。何分にも資料の揃い難い分野で、ご研
究は大変だとは存じますが、ご健闘を祈ります。

ロシアの地理に関しては、グリグリさんのサイト“GLinGLin”の中の「都道府県市区町村
」にある掲示板「落書き帳」にも小生以外からもいろいろ面白い記事が投稿されています
。それらの記事は「落書き帳アーカイブズ」としてまとめられており、「地域別カテゴリ
ー(海外)」の中にロシア関連のテーマもありますので、そちらも何かの参考になれば幸
いです。

では、今後とも宜しくお願い申し上げます。
参考: http://www.glin.org/glin/index.html
No.113 消えた2つのトローツク市 ニジェガロージェッツ [2003/11/12(水)21:30:12]
少し古い記事になりますがNo.43でСомпин Сомринович Пражний
さんからご指摘のあったレニングラード州ガトチナ市の旧称で1929年に改称された「トロ
ーツク市」ですが、実は同時期にもう一つ同名の市があったことに気付きましました。
もう一つの「トローツク市」は、沿ヴォルガ管区サマーラ州にあるチャパーエフスク市の
旧称ですが、1927年にヴォルガ左岸支流のチャパーエフカ川に沿ったイヴァシチェンコヴ
ォ町(Иващенково)がヴラジミルスキー町(Владимирский)と合
体してトローツク市となったのですが、この市もまた1929年に現在の名称に改称されまし
た。
同じ1929年に2つのトローツク市が消えたことに政治臭が感じられるのですが、やはり関
連人物がおりました。
それはロシア革命の指導者の一人で、レーニンの死後にスターリンとの衝突から失脚し、
1929年に国外追放となり、1940年にメキシコで暗殺されたトロツキー氏(Троцкий
)に因んだ市名でした。
語尾の「イー(ий)」が取れていたので咄嗟には分らなかったのですがトロツキー市名
が2つもあったとは驚きです。

さて、拙HPでは「市一覧表」の作成に取り組んでいます。現在、沿ヴォルガ管区に取り掛
かっていますが、2つ目の「トローツク」を発見したように、各市について調べているう
ちに既存ページ「ロシア都市名の変遷」に新たな発見があり次第、追加しております。更
新履歴には出しておりませんが、全市揃い次第最終更新をお知らせ致します。
参考: http://www.hi-net.zaq.ne.jp/nizhniy-kobe/russia.rename.htm
No.114 ホームページ 琉球の風 さん [2003/11/13(木)19:04:50]
ニジェガロージェッツさんこんばんは。どうも、おひさしぶりです。最近、グリグリさん
のサイトに書き込みをする時間(というよりネタ)に尽きてしまい、行方をくらましている
この頃、かねてより挑戦中のホームページ作成の取り組みを強化(?)している所でありま
す。来年四月に予定している引越しに合わせて開設することを目標としていますが、あく
までも「目標」です。現在は、「沖縄県営鉄道」の廃線跡の取材・ページ作成に取り組ん
でいるのですが、やはり公の場での公開を前提にしている以上、いいかげんな内容にする
訳にもいかず、1940年代に米軍が上陸作戦時に撮影した航空写真や関連書物、戦後の記録
写真などを洗いに洗って、ようやく「嘉手納線」の半分の軌道跡・駅跡の位置を特定した
所です。それにしても、思った以上に手間がかかる作業で、今後モチベーションが下がら
ないことを祈るばかりです(笑)。ニジェガロージェッツさんのサイトもどんどん充実して
きていますね。これからも頑張って下さい。
No.115 Re: ホームページ ニジェガロージェッツ [2003/11/14(金)02:15:58]
琉球の風さん、こんばんは。
小生も「落書き帳」への投稿頻度は大幅に下がってしまいました。しかし読む方はいつも
楽しく拝見させて頂いております。どうぞ琉球の風さんもまた書きたい話題でもあれば、
気軽に投稿されては如何でしょうか。貴殿のお話を楽しみにされている方も多いと思いま
す。

さて、いよいよホームページ作りが始まりましたか。楽しみです。
数々の資料を丹念に収集されている様子で、ご苦労が伺えます。
こちらもHP作りの初心者ですので、大して参考になるようなことは言えないのですが、ホ
ームページを立ち上げるのと公の場で公開するのとは別に考えて、まず適当な段階でHPを
密かに立ち上げて、あとはそれをたたき台にして細部の肉付けをしていけばやり易いので
はないでしょうか。そして最低限納得ができる状態にまで出来あがれば、アドレスを公開
するのが良いと思います。
拙HPにしても更新履歴を見て頂ければ分りますが、開設当初は僅か7ページのお粗末なも
のでした。「落書き帳」で公表に踏み切った時点でも今の3分の1程度のものでしたが、
今でもまだ完成には至っていません。
現在進行中の「市一覧」が出揃い、あと折角ニジニに肖ったタイトルをつけているので、
何かニジニのことを書いたページを作って、一先ず「完成」としようと考えております。

あとお引越しが控えておられるようですが、どうぞご無理を為さらないように。小生も震
災後は居宅と店舗を思い出すのが嫌になるほど引越しを重ねましたので、その辛さは察し
申し上げます。
参考: http://www.hi-net.zaq.ne.jp/nizhniy-kobe/history.htm
No.116 Re:ホームページ YSK さん [2003/11/16(日)02:02:04]
ニジェガロージェッツさん、琉球の風さん。こんばんは。

いつもお世話になっております、YSKです。
ホームページやこちらの「ヤールマルカ」は、いつも拝見させていただいております。

琉球の風さんにおかれましては、ホームページを開設されるために、さまざまな調査をさ
れていらっしゃるようで、たいへん期待いたしております。

既にニジェさんから適切なアドバイスをいただいておりますが、私もある程度できた段階
で公開してしまったほうが、自分がつくりたいホームページの全体像を把握することがで
き、やりやすいのかなと思いますね。

私のページも、グリグリさんの「落書き帳」に発表させていただいた分のHTML化が終了し
、未発表分もいくつか公開することができて、やっと自分のペースがつかめてきたかな、
という段階にきたように思っています。まだまだやり残している部分も多く、今少しずつ
ではありますが、取り組んでいるところです。

ニジェさんや琉球の風さんをはじめ、多くのみなさんが精力的にページづくりとその関連
調査を綿密にされていて、私としてもたいへん励みになりますね。これからもよろしくお
願いいたします。
No.117 お尋ねします IZU さん [2003/11/16(日)23:27:50]
はじめまして、IZUと申します。m(_ _)m
近代のロシアのことで調べたいことができ
さがしておりましてこちらにお伺いしました。
感想はただ一言。「スゴイ!」(笑)
特に私の好きな地理・地名関係はただただ脱帽。
ちょうど、調べたかったコトが地名関係なので
ずうずうしくも、お聞きしてみようかなぁと思い
カキコさせていただきました。

ジュール・べルヌの「皇帝の密使」という小説を
ご存知ですか? ロシアの危機を救うべく
モスクワからシベリアのイルクーツクまで
妨害にあいながらもまさしく皇帝の密使が
旅する!?冒険小説です。
もともと地図をみるのが大好きなので
そこにでてくる地名をたどって地図をみて
楽しんでいたのですが、どうしてもわからない地名が
1つでてきました。
「コリヴァン」という地名です。
時代設定は19世紀前半でしょうか。位置的には
オムスクとトムスクの間辺りのようです。
それとコリヴァンには電線がとおっていて電報が打てます(笑)
重要な都市ではないのかな??? でも、小説の冒頭でも
それこそモスクワから東西シベリアまでの連絡機関に
電線を挙げていて、モスクワから順次、都市を列挙している
のですが、その1つにコリヴァンが入っているのです。
列挙されている順を正確に言えば、「〜イシム、オムスク、
エラムスク、コリヴァン、トムスク、クラスノヤルスク〜」と
なっています。
地理的にノヴォシビルスクのことかしらとも思ったのですが、
こちらの旧地名対照表を拝見すると違うようなので
悩んでしまいました。

私のただの趣味的好奇心なのですが、教えていただければ
幸いです。

ちなみに、ニジニー・ノヴゴロド(小説表記)も登場してきます
主人公がモスクワからここまで汽車に乗ってきて、さらに
ここから蒸気船でヴォルガ河を下り、上りしてペルミまで
行くのです。

文章がつたなくてすみません。では、失礼します。
No.118 コリヴァン(Колывань)の盛衰 ニジェガロージェッツ [2003/11/17(月)00:44:14]
IZUさん、はじめまして。管理人の二ジェです。
拙HPに対し勿体無いお言葉、恐悦です。
また、No.116 YSKさんからも温かいお言葉を頂戴しました。いつものご愛顧、改めて御礼
申し上げます。

さて、ジュール・べルヌの「皇帝の密使」という小説についてですが、小生文学には疎く
存じませんでしたが、お話を伺い非常に興味がそそられます。是非一読したいものです。
ただ、お尋ねの「コリヴァン」という地名については見当がつきました。
ノヴォシビルスク州コリヴァン地区の中心町コリヴァン(Колывань)だと推測し
ます。
ロシア文字をそのままカタカナ化すると「コルィヴァニ」と書いてしまいますが、カタカ
ナでの表記の難しい地名で、「コリヴァン」と書く方が良いかも知れません。
この都市はノヴォシビルスクの北51キロの所、オビ河支流のチャウス川に位置し、2001年
1月1日現在の人口は11,500人です。
もともとノヴォシビルスクは19世紀の末にシベリア鉄道のオビ河鉄橋の建設で造られた都
市で、小説の時代背景である19世紀前半では、まだ存在しておりませんでした。
一方のコリヴァンですが、ロシアで出版された地理事典によると、1713年にチャウス砦と
して建設され、1822年に市制施行されています。
当時は地理的には、シベリア鉄道建設前に於ける現在のノヴォシビルスクの役割を担って
いたと推測できますが、ノヴォシビルスクの発展とともに相対的に重要度は低下し、1925
年には「村」に格下げとなり、現在の「町」になったのは1964年のことです。
現在コリヴァンには郷土博物館、アレクザンドル・ネフスキー寺院があるようです。

#こう言う地名探しは大好きです(笑)。お蔭で知らなかった「コリヴァン」について調
べる機会を持ち、一つ勉強になりました。感謝!

: ちなみに、ニジニー・ノヴゴロド(小説表記)も登場してきます
: 主人公がモスクワからここまで汽車に乗ってきて、さらに
: ここから蒸気船でヴォルガ河を下り、上りしてペルミまで
: 行くのです。

当時のニジニが交通の要衝だったことが伺えます。この時代のニジニ・ノヴゴロドは、1817
年に始まる「ヤールマルカ」と呼ばれるロシア史でも最大規模の定期市が毎年7〜8月に開
かれ、世界各国の商品が並ぶ大規模な交易が行われていました。今でもヤールマルカの建
物はニジニのシンボルです。
No.119 ありがとうございました IZU さん [2003/11/17(月)21:37:18]
こんにちは、IZUです。早速の回答、ありがとうございます。

今日、期待と不安でお伺いしましたが、ニジェさんの送信日時を
見て「早っ!」(笑)。1時間半弱の即答でした。
改めてニジェさんのロシアへの造詣の深さに感嘆です!!

この、「皇帝の密使」という小説は、現在、紙の本としては日本
では出版されていないはずです。
私は約20年前の小学生時代(年がばれますね)よくある世界の
児童文学全集みたいなものの1冊として読み、我が家でインター
ネットを始めてから探し始め、2年ほど前電子本として発行され
たばかりのものを見つけ出して購入し、つい最近やっと再読した
のでした(笑)。
「デジタル書店  グーテンベルク21」というところです。
アドレスはあえてお示ししません。強制になっちゃいますから。
気が向いたら行ってみてください。

>この時代のニジニ・ノヴゴロドは、1817年に始まる「ヤールマ
>ルカ」と呼ばれるロシア史でも最大規模の定期市が毎年7〜8月
>に開かれ、世界各国の商品が並ぶ大規模な交易が行われていま
>した。

これを読んでびっくり。この小説、密使がモスクワを旅立ったの
が『7/16』でニジニまでの車中には
「この汽車の大部分の乗客がそうなのだが、ニジニー・ノヴゴロ
ドの有名な市場に行く商人たちだった。」
のペルシア人やユダヤ人などが乗っていたのですから。

すみません、なんか1人で大興奮しちゃいました。
1冊で2度おいしい気分を味あわせていただきました。

本当にどうもありがとうございました。
このHPの更なるご発展を祈念いたしまして
感謝の言葉とさせていただきます。
では、失礼します。

P.S また、調べ物でカキコするかも!?その時はまたよろし
    くお願いします。
No.120 Re: ありがとうございました ニジェガロージェッツ [2003/11/17(月)23:56:27]
No.119 IZUさん。
お役に立てて光栄です。こちらはロシアで出版された地理地図帳や道路地図がありますの
で、ロシア語表記さえ連想出来、現在も改名されていない地名であればすぐに見当は付け
られます。

ところが、No.117のIZUさんの書き込みの中にある、
: イシム、オムスク、エラムスク、コリヴァン、トムスク、クラスノヤルスク

のなかにある「エラムスク」だけが謎として残りました。
地理的にオムスクとコリヴァンの中間だとすると、現在のバラビンスク、クイビシェフの
2市が該当しそうですが、前者は1893年の創立ですから先ず違うでしょうが、クイビシェ
フの方は1772年の創立で、当時は「カインスク」と呼ばれていました。しかしカインスク
をエラムスクと表記するのはたとえ間違いであったとしても無理があります。
ロシア語の地理事典や検索サイトでも探してみましたが、該当なしです。もし何かご存知
でおられましたらお教え願いたく思います。

: 本当にどうもありがとうございました。
: このHPの更なるご発展を祈念いたしまして
: 感謝の言葉とさせていただきます。
: では、失礼します。

有り難いお言葉、今後の励みになります。
こちらこそ、面白いお話の数々ありがとうございました。

今後とも、どうぞ宜しくお願い致します。
No.121 チャリャビンスク-70の地名を、教えていただけませか。 hoshi さん [2003/11/18(火)15:39:21]
チェリャビンスク-70の、現在の地名は、
チェリャビンスク州(または市のほうが正しいのでしょうか?)
スネジンスク町という表示で、よろしいでしょうか?
No.122 レットランのことを、教えていただけませんか hoshi さん [2003/11/18(火)16:29:05]
旧ソ連時代の名称
場所、人口等をご存知でしたら、お教えいただきたいのですが。
おわかりになる範囲で結構です。よろしくお願いいたします。
No.123 hoshiさんへ ニジェガロージェッツ [2003/11/18(火)20:42:46]
チェリャビンスク-70(Челябинск-70)の、現在の地名は
チェリャビンスク州スネジンスク市(Снежинск)と言います。
1993年7月8日に市制が敷かれています。
スネジンスクは南北に細長いウラル東麓のチェリャビンスク州の最も北に位置する都市で
、チェリャビンスクより寧ろエカテリンブルグの方が近いぐらいです。

ところで、もうひとつお尋ねの「レットラン」という地名についてですが、ソ連時代の大
地図帳(1986年版)の索引欄を見ても該当する地名はありませんでした。
もちろん、現在の地図を見てもそういった地名は見当たらず、またロシア語の検索サイト
を調べても、引っかかりませんでした。
もし、hoshiさんが「レットラン」という地名を知った経緯でも具体的にお聞かせ下され
ば、的を絞ることができるのですが。
謎です。
No.124 またお伺いしちゃいました IZU さん [2003/11/18(火)21:39:16]
IZUです。
皇帝の密使地名関係は内輪受けになっちゃうので失礼になってしまうと思ったのですが、
No.120のニジェさんの疑問にお答え!?すべくもう1回だけ密使ばなしさせていた
だきます。
 
: ところが、No.117のIZUさんの書き込みの中にある、
: : イシム、オムスク、エラムスク、コリヴァン、トムスク、クラスノヤルスク
: のなかにある「エラムスク」だけが謎として残りました。

: ロシア語の地理事典や検索サイトでも探してみましたが、該当なしです。もし何かご存知
: でおられましたらお教え願いたく思います。

お教え願いたくなんて、とんでもございません。私は本の引用ですから(笑)。
この小説、地理的なものは結構細かく描写されています。
エラムスクはトルモフから90ヴェルスタ(ロシアの距離単位ですかね?)のところにあ
る小さい町!と書いてあります。位置的な描写は、オムスク〜クリコヴォ〜トルモフに至
りバラバの沼地の多い湿地帯に入りエラムスクに到着。そこからスパスコエ〜ポクロウス
コエ〜カムスクとなります。このカムスクはバラバ地方の中心だそうです。カムスクから
はって、あぁもうやめましょう。書いていくとキリがないですから。
ニジェさん、エラムスクの地理的位置関係、目途がつきましたでしょうか???

よろしければ調査結果を発表していただければうれしいです。やっぱり内輪受けですが。

ニジェさんをはじめIZUの本文をよんでくださった方、掲示板にカキコするのに全然慣
れていないので、行末とか揃っていなくて読みにくいと思いますがご容赦ください。

では、失礼します。

追伸:小説中にコリヴァンはオムスク州と書いてありました。う〜ん、どうなんでしょう
(笑)
No.125 チェリャビンスクの件、ありがとうございました hoshi さん [2003/11/18(火)23:30:17]
専門家からの回答を戴き、感激しています。ありがとうございました。
もう一つの「レットラン」についても、ご尽力いただき、身の縮む思いです。
私の聞き間違いだと思います。 明日、確認し、改めて、ご連絡させていただきます。 
よろしくお願いいたします。
No.126 エラムスクの謎 ニジェガロージェッツ [2003/11/19(水)20:48:33]
No.124 IZUさん。レスありがとうございます。
書き込みが長くなりますが、ご興味をお持ちの方はお付き合い下さい。

つい見落としそうになりましたが、この小説「皇帝の密使」の時代設定をまず考えてみま
した。原文は読んでいませんが、IZUさんの書き込みから、少なくともモスクワ=ニジ
ニ・ノヴゴロド間を汽車で移動していることから、同区間に鉄道が開通した1862年以降の
ものと推定します。
ですから、ここに出てくる地名は19世紀後半のものであると考えます。
そこで、

: エラムスクはトルモフから90ヴェルスタ(ロシアの距離単位ですかね?)のところにあ
: る小さい町!と書いてあります。位置的な描写は、オムスク〜クリコヴォ〜トルモフに至
: りバラバの沼地の多い湿地帯に入りエラムスクに到着。そこからスパスコエ〜ポクロウス
: コエ〜カムスクとなります。このカムスクはバラバ地方の中心だそうです。

これらの地名のうち集落名として現存するものは、オムスクの他にはクリコヴォしかあり
ませんでした。また「スパスコエ」「ポクロウスコエ」については、ロシア全土に多く分
布する、所謂「特徴のない地名」ですが、「カムスク」については現在のノヴォシビルス
ク州西部に、オミ川(イルトィシ川の支流で、オムスクで分岐)を東に上っていくと「カ
マ川」という支流があり、その河川名に因んだ集落名と推測できます。
「クリコヴォ」については、オムスクよりオム川を東へ遡り81キロのところにカラチンス
ク市があり、そのすぐ西隣に現在のクリコヴォ村が確認できました。
残る「トルモフ」と「エラムスク」については、現在の地図では地名の確認が取れません
でした。
ただ、現在のノヴォシビルスク州には「エランカ」という地名が「バラバの沼地の多い湿
地帯」を挟んで東西に2つありますが、仮にこのどちらかの「エランカ」を「エラムスク
」と仮定した場合、「トルモフ」の位置が不定ですが、少なくとも「クリコヴォ」より東
に位置する「トルモフ」からのの距離が90ヴェルスタ(1ヴェルスタ=1.067km)というこ
とで、およそ100キロとして、西にある「エランカ」ではクリコヴォから直線距離で85キ
ロほどしか離れていないことから「近すぎ」で、もう一つ東の「エランカ」ではバラバ地
方の東の外れになり、「中心」という描写からは掛け離れてしまう上に、「カムスク」が
あったと推定されるカマ川を大きく東に行き過ぎてしまいます。

わずか100年ちょっと前の西シベリアの地名ですが、やはり当時とはすっかり状況がかわ
ってしまったようです。
なお、この作業中にロシアの古地図サイトに行き当たりました。
http://old-map.narod.ru/

この中で、1882年のシベリアの状況を描いた地図
http://old-map.narod.ru/a1.html
を見ると、当時の街道はオムスクから東へは、オミ川にそって通っていることが確認でき
、ウビンスコイ湖南岸からコリヴァンに抜けています。但し、残念ながら「エラムスク」
の記述はありません。
ということで、この辺りで「エラムスク」を追求するのは止めましょう(笑)
降参です。
取り敢えずの結論として「現在のタタールスク市より少し北に外れた旧街道沿いに19世紀
に存在した集落」としておきましょう。
#距離の記述さえ合えば、西にある「エランカ」を推します。

: 追伸:小説中にコリヴァンはオムスク州と書いてありました。う〜ん、どうなんでしょう

この件ですが、これはトムスク州との記述ミスではないでしょうか?
当時はオムスク州は存在せず、オムスクはアクモリンスク州とトボリスク州の境界付近に
位置しています。前述の古地図でも確認できます。なお古地図には「コリヴァン」がはっ
きりと「kolivan」と表記されています。

(長文書込み、失礼しました)
No.127 レットランの件 hoshi さん [2003/11/19(水)21:34:16]
確認しましたところ、5年くらい前、雑誌「カントリーライフ」に、オランダの農業研修
で、旧ソ連の小国、レットランから、若者を迎え入れている。という記事が出ていたそう
です。それで、レットランがどこにあるのか、人口はどのくらいなのか、等関心を持って
いた。とのこと、
網走にいる姪から、調べて欲しいと頼まれたものです。
よろしくお願いいたします。
No.128 Re: レットランの件 Issie さん [2003/11/19(水)23:18:18]
hoshi さん,はじめまして。
 
: 旧ソ連の小国、レットランから、若者を迎え入れている。

これは「ラトビア」のことではないでしょうか。
ドイツ語ではラトビアを Lettland (レットラント)と呼んできました。
英語でもラトビア語 Latvian を Lettish と呼ぶことがあって,したがって日本語でも「
レット語」と呼ぶことがあります。
No.129 Re2: レットランの件   御礼 hoshi さん [2003/11/19(水)23:32:36]
Issieさん、ありがとうございました。
目の前がぱっと開けた感じです。
こんなに、素敵なホームページに出会えて、嬉しく思います。
今後は、このページを拝見するのが、癖になりそうです。
ニジェガロージェッツさん・Issieさん始め、ロシアに造詣の深い皆様方のやり取りを楽
しみにしています。
この度は、大変お世話になり、ありがとうございました。
No.130 Re3: レットランの件   管理人からも御礼 ニジェガロージェッツ [2003/11/20(木)00:18:54]
hoshiさんからのレットランに関するご質問、こちらでも国名、地名、現地名といろいろ
探してみましたが、該当せず行き詰まっていたところへ、Issieさんから的確なフォロー
を頂き、大変助かりました。
Issieさん、こちらからも深く御礼申し上げます。ありがとうございました。

No.127 hoshiさんのレスから、オランダ発のニュースということで、小生もラトビア説を
全面的に支持させて頂きます。
  
hoshiさん、またちょくちょくお立ち寄り下さい。
(ところで、小生はただの地理好き、というより地図好き、人口データ好きなだけの変わ
り者で、専門家ではありませんが・・・)
今後とも宜しくお願い致します。
多謝!
No.131 Re: エラムスクの謎 IZU さん [2003/11/20(木)22:07:37]
地名とかが具体的なのでついつい地図帳とにらめっこしてしまいましたが、これは小説で
した。訳者の訳し間違いだってあるかもしれませんものね。古地図サイトも覗いてみまし
た。ハマリそうです。
貴重なお時間割かせてしまって・・・ 私は楽しかったのですけどね。
No.132 Re2: エラムスクの謎 ニジェガロージェッツ [2003/11/21(金)00:27:45]
: 貴重なお時間割かせてしまって・・・ 私は楽しかったのですけどね。

お楽しみいただき、光栄です。小生もこの「エラムスク」の件、そしてhoshiさんの「レ
ットラン」の件では、探偵にでもなった気分で地名探しを楽しみました。
「皇帝の密使」のご紹介と合わせて、いろいろと書き込みありがとうございました。
またのお立ち寄り、楽しみにお待ちしております。
No.133 HPめぐりで旅気分 千本桜歌麿 さん [2003/11/22(土)14:52:38]
こんにちは。今日はこれから皆様のHPを巡り歩いて、旅気分に浸ろうかな、と思います。
それにしても、ニジェさんが「地図中毒・人口中毒患者」だったとは驚きです(笑)。
私も、そうなんですよ。
子供の頃の得意技は、丸暗記した全国の全市名を早口言葉で5分間で言えることでした。
勿論、頭の中は空っぽで、口が勝手に動くんです。
(5分だったか、7分だったか、忘れましたけど)
それから、千人程度の誤差を認めてもらえるなら、全国の市の人口を全て言えました。
アハ・・・。今となっては昔話です。
こういう中毒患者って、他にもいますよね。
大きい声では言えないけど、某HPに出没する「白腿」さん。
あの方も絶対、「人口中毒患者」ですね。
どうでもいいけど、私たち「地図中毒、人口中毒患者」って、世の中の役に立っているの
でしょうか?
No.134 国旗 琉球の風 さん [2003/11/22(土)16:00:49]
ニジェガロージェツさんこんにちは。HP作成に関し色々ご助言ありがとうございます。欲
張って一度に大掛かりな事をしすぎないよう気をつけます(笑)。YSKさんも期待してくだ
さっているようですし。ところで、HPのコーナーの一つとして世界各国の国旗や州旗、旧
国旗などをGIF形式で展示するコーナーを制作しようと考え、制作中です。その上で発見
した新事実。沖縄の米軍統治時代の国旗(と呼んでいいものか分かりませんが)を発見した
のですが、「上から青・白・赤の横三色旗の青地部分の左端(竿側)に白の星をあしらった
、ロシア国旗に似た旗だったようです。1953年あたりに制定されたそうですが、残念なが
ら公に掲揚されることはあまりなかったそう。各々の配色にはどのような意味があったの
か気になる所ですが、それは載っていませんでした(残念)。ロシア内では暗水色地にシベ
リアヒドリガモをあしらった「タイミール自治管区」の旗が難しそうです。
No.135 Re: HPめぐりで旅気分 ニジェガロージェッツ [2003/11/23(日)10:29:51]
千本桜歌麿さんへ  

: こんにちは。今日はこれから皆様のHPを巡り歩いて、旅気分に浸ろうかな、と思います。

тайхакуさんがホームページ“American Continent 30,000km!!”を公開されて、
更に見応えのあるHPが増えました。その上、琉球の風さんもHP製作に取り組まれているよ
うで、楽しみです。
それにしても、YSKさん、千本桜歌麿さん、тайхакуさんと
見て楽しく、読んでためになるサイトが次々と発表される中で、小生の数字の羅列だけの
拙HPは無味乾燥というか、無機質というか・・・。

: それにしても、ニジェさんが「地図中毒・人口中毒患者」だったとは驚きです(笑)。

はい、地図中毒、天気図中毒、人口中毒、行政区中毒です(笑)
某「落書き帳」にも何か地名を書くときは、必ず人口を併記しないと気が済まないなど、
中毒症状はやや重症です。そんな訳で拙HPの「ロシア都市名の変遷」のようなページにも
、必要もないのに人口を併記しています。

それにしても千本桜歌麿さんの「子供の頃の得意技」は凄い!いや、恐ろしい!
小生などには想像もつきません。

: どうでもいいけど、私たち「地図中毒、人口中毒患者」って、世の中の役に立っているの
: でしょうか?

人それぞれでしょうが、少なくとも機械いじりを生業としている小生においては、世の中
の役どころか自身の役にも立っていません。
楽しい思い出としては、ニジニ滞在中にロシア人と「市りとり」をやって勝ち残ったぐら
いでしょうか。もちろんロシア語で、旧ソ連の都市名に限定してですが、何のことはない
、ただ「К」で始まる地名を多く知っていただけのことでした。
No.136 Re: 国旗 ニジェガロージェッツ [2003/11/23(日)11:08:56]
琉球の風さんこんにちは。
国旗を取り入れたHP作りですか。今から楽しみです。

: 沖縄の米軍統治時代の国旗(と呼んでいいものか分かりませんが)を発見したのですが、
: 「上から青・白・赤の横三色旗の青地部分の左端(竿側)に白の星をあしらった、
: ロシア国旗に似た旗だったようです。

それは興味深いですね。ロシア国旗と比べると青と白が入れ替わっているだけですが、そ
うだとするとユーゴスラビアの国旗みたいです。
沖縄の三色旗の意味するところが気になりますが、ロシア国旗の三色の意味するのは(仄
聞で確信はありませんが)、白ロシア(ベラルーシ)の白、ウクライナの青、ロシアの赤
を表した東スラヴ3民族統合の象徴だとか?
小生など何事も地図に関連付けないと覚えられない地図中毒患者は、「ミンスク=キエフ
=ロストフ」と覚えました。(笑)

: ロシア内では暗水色地にシベリアヒドリガモをあしらった「タイミール自治管区」
: の旗が難しそうです。

ロシアの自治管区の旗まで調べておられるのですか!
ロシア語のサイトで申し訳ないのですが、「旗」のサイトを見つけました。
http://www.flags.ru/
これによると、ロシアの三色旗の意味するところは
白は「平和、清純、清廉、完全」、青は「信念と忠誠、不変」、赤は「エネルギー・力」
のようです。
No.137 Re2: 国旗 琉球の風 さん [2003/11/27(木)17:55:17]
: ロシアの自治管区の旗まで調べておられるのですか!
手元の資料には「自治管区・共和国」限定で掲載されており、それ以外の「州」の旗につ
いては全く載ってなかったのが残念です。まあ、あまり欲張りすぎて首が回らなくなるの
も困りものですから、(旗を再現する上では)数が少ないにこしたことはないのですが。
ちなみに、旧ソ連の、NIS(CIS)の中ではベラルーシ共和国の旗が気に入ってます。独立
当初一年ほどのみ使用された、「白地に赤の横ライン」の旗が誕生したものの親露政権の
誕生で旧共和国時代の図柄に戻されたと記憶したいますが。ただ、複雑なベラルーシ旗が
故、マウスで書いていく作業は非常な忍耐が必要でしょうが。さて、気になるのはグルジ
アですね。無血クーデターによって、どちらかといえば地味目なグルジア旗がどう変わる
のか変わらないのか。
No.138 Re3: 国旗 ニジェガロージェッツ [2003/11/28(金)00:04:47]
No.137 琉球の風さんへ  
: 手元の資料には「自治管区・共和国」限定で掲載されており、それ以外の「州」の旗につ
: いては全く載ってなかったのが残念です。

HP作りには、量が多すぎてお勧めできませんが、No.136にリンクを出したロシアの「旗」
サイトには、州の旗のコーナーがあり、49の旗が出ておりますが、そのうち41旗がロシア
の州、地方のものです。
http://www.flags.ru/base.asp?act=mode&val=12&page=0

全部ロシア語で書かれていますので、参考までに州名を旗の順に列挙します。
No1〜10
アムール、アルハンゲリスク、アストラハン、ベルゴロド、ブリャンスク、アルハンゲリ
スク州ヴィレゴルスキー地区、ウラジーミル、ヴォルゴグラード、ヴォログダ、ヴォロネ
ジ
No11〜20
ユダヤ、イヴァノヴォ、イングーシ、イルクーツク、カリーニングラード、ケメロヴォ、
トヴェーリ州コナコフ地区、コストロマ、クラスノダール、クラスノヤルスク
No21〜30
クルガン、クルスク、レニングラード、マガダン、モスクワ、ノヴォシビルスク、オレン
ブルグ、沿海、ロストフ、リャザン
No31〜40
サマーラ、サラトフ、サハリン、スヴェルドロフ、スモレンスク、スタヴロポリ、トヴェ
ーリ、トムスク、チュメニ、ハバロフスク
No41〜49
チェリャビンスク、チタ、ヤロスラヴリ、(以下ウクライナの州)ヴィニッツァ、ヴォル
イニ、ドネツク、イワノ=フランコフスク、キエフ、キロヴォグラード

: ちなみに、旧ソ連の、NIS(CIS)の中ではベラルーシ共和国の旗が気に入ってます。独立
: 当初一年ほどのみ使用された、「白地に赤の横ライン」の旗が誕生したものの親露政権の
: 誕生で旧共和国時代の図柄に戻されたと記憶したいますが。

ソ連構成共和国時代のベラルーシの国旗を調べてみましたが、確かに同じデザインでした
。ただ、ソ連時代のものは、上の赤地部分の左上に鎌とハンマーと星を黄色でデザインし
た「ソ連マーク」が入っていました(笑)

: さて、気になるのはグルジアですね。
: 無血クーデターによって、どちらかといえば地味目なグルジア旗がどう変わる
: のか変わらないのか。

グルジア国旗、渋くていいですね。変らなければよいですが・・・。
No.139 Re4:国旗 господин тайхаку [2003/11/29(土)12:09:31]
тайхакуです。
ニジェさん、No.135で私のHPに言及いただき、ありがとうございました。まだまだこち
らのHPと比較すれば質・量とも及ぶべくもありませんが(Yahoo!への登録申請も、もう
少しコンテンツを充実させてからにしようかと思っています)、扱っている場所は違えど
も、
分野は似ていますので、よいお手本にしていきたいと思います。

No.134 琉球の風さん 
お久しぶりです。
: HPのコーナーの一つとして世界各国の国旗や州旗、旧
: 国旗などをGIF形式で展示するコーナーを制作しようと考え、制作中です。
国旗・海外領土旗に関しては、CIAのホームページにかなりマイナーなものも載ってい
ます。ちなみに、これは著作権フリーで転載可だったりしますので、私も自分のページに
利用させてもらっています(すみません、若干興ざめな話かも知れません)。もっとも、
州旗や自治共和国旗、旧国旗については網羅されていません。何らご参考まで。
参考: 
参考: http://www.cia.gov/cia/publications/factbook/docs/flagsoftheworld.html
No.140 тайхакуさんへ ニジェガロージェッツ [2003/11/30(日)03:36:17]
тайхакуさん、こんにちは。
拙HPに対し、もったいないお言葉、恐縮です。
貴“American Continent 30,000km!!”におかれましては益々のページの充実、お喜び申
し上げます。貴HPこそ、小生にとっても見習うべきところが数多く、豊富な写真と情報
の鮮度に加え、実際にアメリカにご在住の貴殿独特の臨場感溢れる素晴らしいサイトです
。
特に“Sightseeing in America -アメリカ大陸のみどころ”に各観光地についての詳細
な評価は、実際のアメリカ1周旅行に裏打ちされた、本当に見ていて飽きのこない、小生
などには絶対にまねの出来ない企画です。

こちらの「リンクのページ」に是非加えさせて頂きたく思いますが、取り敢えずここに貴
HPのアドレスを張らして頂きます。
#リンクが出来ましたら、貴BBSへご挨拶に上がります。
参考: http://www.withe.ne.jp/~taihaku/index.html
No.141 地図のつくりかた господин тайхаку [2003/11/30(日)11:40:43]
ニジェさんが、「落書き帳」の方に書かれた、地図作成に関する質問への回答です。
私の作っている地図は、原則として2種類あります。画像処理ソフトもスキャナもないの
で、相当回りくどいことをやっています。
1.著作権フリーの地図:
→素材を生かしつつ、パワーポイント上でちょっとだけ加工しています。

2.相当加工が必要なもの、著作権上の問題を無視できないもの
→ペイント(!)ソフトを使いつつ、輪郭をトレースしたものに彩色しています。でも、
保存時に色の変わり目が「にじむ」という問題に悩まされています。やはり、画像処理ソ
フトでないとだめなのでしょうか…。というわけで、私の場合、あまり参考にならないと
思います。

リンクの件、ありがとうございます。
私はまだリンクのページを作っていませんが、データ系のページへのリンクを考えている
ので、その際は是非相互リンクにさせてください。
No.142 Re: 地図のつくりかた ニジェガロージェッツ [2003/12/01(月)21:48:18]
тайхакуさん、地図のつくりかたのご教示ありがとうございました。
やはり他のサイトの地図を引っ張ってくる場合、いろいろと著作権の問題が気になって躊
躇してしまいます。
「落書き帳」にも書きましたが、拙HPに掲載している地図は、ロシアで入手した地図に白
紙を重ね、それを透かしてボールペンでなぞって描いた原稿白地図をスキャナで取り込み
、ホームページビルダ−付属のウエブアートデザイナーで着色するといった方法です。
それでも、スキャナで読み込んだ時に、тайхакуさんの仰るように色の変わり目が
滲み、何となくぼやけた画像となりますから、着色する段階で滲んだ部分をいちいち修整
して、シャープなものにしております。

先日、サハリン州の地図を更新しましたが、あの図もそうやって描き上げたものです。以
前のものは、ロシアのサイトで偶然発見したサハリン地図を独自に修整し、テーマに合わ
せて完全に書き換え、着色したものでしたが、それでも元地図の著作権の問題を無視でき
ないように思い、一刻も早く、自前の地図作りを急いでおりました。
現在、更にロシア全図(白地図)の新規作成を進めております。
これが出来ると、拙HPにある「連邦管区区分図」等も差し替えます。この地図はホームペ
ージ開設時に急いで間に合わせで描いたもので、あまり仕上がりが気に入っておらず、特
に飛び地カリーニングラード州が島みたいに見えるのが不満でした。


相互リンクのお申し出、ありがとうございます。
тайхакуさんのサイトに、拙HPへのリンクを頂けるとは光栄です。
今後とも、どうぞ宜しくお願いします。
参考: http://www.hi-net.zaq.ne.jp/nizhniy-kobe/subekt.sakhalin.htm
No.143 地図更新作業の終了 ニジェガロージェッツ [2003/12/09(火)02:32:55]
拙HP内に掲載中の地図の更新作業を進めておりましたが、昨日までに全ての地図の更新作
業が終了しました。
以前のまに合わせで作成した地図よりも見やすくなったと思います。特に「連邦構成体、
人口増減地図」は以前のものに比べて格段にきれいに仕上がりました。
全ての地図を色塗り感覚で仕上げましたが、基になった白地図は「更新履歴」のページに
掲載しておきました。
地図への文字入れは、まだ不得意で今回の更新では見送りました。情報量が多く、それら
をいちいち文字にして地図に入れると見難くなる恐れもあり、取り敢えずは一部の地図に
はイメージマップを利用して、マウスを合わせると代替テキストとしてメッセージが表示
されるように致しましたが、マシンの環境によっては表示されない場合もあるようです。

「落書き帳」をはじめ、ここでもいろいろと地図作成方法についての詳しいご教示頂きま
した。深く感謝申し上げます。
参考: http://www.hi-net.zaq.ne.jp/nizhniy-kobe/subekt.census1989-2002.htm
No.144 Re4: 国旗 琉球の風 さん [2003/12/09(火)17:39:44]
: 全部ロシア語で書かれていますので、参考までに州名を旗の順に列挙します。

ありがとうございました!非常に助かりました。「うれしい仕事」の量が増えた感じです
(笑)。目下、国旗再現作業に没頭しております。NIS諸国国旗はなんとか終了しましたが
、やはり「手作り感」がちらほらと見受けられる作品群になっています。追伸:地図の更
新作業お疲れさまでした。とても綺麗に仕上がっていますね。
No.145 Re5: 国旗・・など。 ニジェガロージェッツ [2003/12/11(木)01:47:24]
琉球の風さん、こんばんは。
: ありがとうございました!非常に助かりました。「うれしい仕事」の量が増えた感じです
: (笑)。目下、国旗再現作業に没頭しております。

ありがとうございます。
それにしても、貴HPではロシアの州レベルの旗まで取り上げられるでしょうか?
何か物凄い作業を増やしてしまったようで、申し訳ない気も致します。「うれしい仕事」
と仰られるのが救いですが、どうぞあまりご無理をなさらないように・・・。
「手作り感」の見受けられる作品群には多くの人が好感を持たれることでしょう。完成が
楽しみです。

拙地図にまでコメント頂き、恐縮です。実は同じロシア地図に10万都市168市の位置を入
れたものを用意するつもりでしたが、上位100市まで入れたところで、ものすごく雑然と
した地図になってしまい、断念しました。もっと大きな縮尺の地図を作る必要がありそう
で、将来の課題として残しました。(涙)

ところで、話は全く脱線しますが
琉球と言えば黒砂糖の名産地ですが、小生ロシア滞在中(もう7年も前のことですが)に
日本から沖縄黒糖を持ち込み、ロシア人に食べさせたところ、大好評でした。
彼らは「砂糖」といえば白いのが当り前で、黒い砂糖など全く連想できないようでしたが
、実際に食してみて、「コーヒー味のする砂糖」との印象を持ったようです。
逆にこちらがロシアの大衆食堂でコーヒーを飲むと、実際には入っていないにもかかわら
ず、黒砂糖の風味を感じたのですが。(笑)
No.146 リンク設定させていただきました。 господин тайхаку [2003/12/11(木)14:42:10]
先日、ニジェさんのHPからリンクを設定させていただきましたが、本日、私のHP内で
も、そのテーマに関連したリンクページを作成しまして、リストの中に「ニジェガローツ
キー・ドヴォール」を加えさせていただきました。

なお、このリンク設定は決して「お付き合い」ではなく、現実に素晴らしいと思ったペー
ジをご紹介させていただいたものですので、念のため申し添えます。

#おかげさまで、yahoo!に掲載されました。ニジェさんと同じ「エリアガイド」です。勿
論、カテゴリは「ロシア」ではありませんが(笑。
参考: http://dir.yahoo.co.jp/Regional/Countries/United_States_of_America/Area_Guides/
No.147 リンク設定に感謝! ニジェガロージェッツ [2003/12/11(木)23:36:36]
тайхакуさんへ。
貴サイトのリンクページ、確認致しました。
何か物凄いご紹介をして頂いたようで、身の縮む思いですが、率直に心より喜んでおりま
す。ヤールマルカにも勿体無いお言葉、大いに今後の励みになります。
ニジェガローツキー・ドヴォールにしましても、公開以来次々と新たな切り口で合衆国(
墨を含む)の地理情報を発表され、発展著しい貴サイトとの相互リンクが完成したことは
、望外の喜びです。

お互い更なる発展を目指しましょう!

#とはいえ、こちらは今、ニジニの案内めいたものを書こうとしているのですが、文才が
ないために一向に捗りません(涙)。
意味もなく数字を並べたてるのは得意なんですが・・・。
No.148 はじめまして。寒すぎて暮らす自信はありません。 夜鳴き寿司屋 さん [2003/12/13(土)15:57:51]
 はじめまして夜鳴き寿司屋です。グリグリさんの落書き帳に書き込みをしていますが、
ニジェさんの方には初投稿です。

 先日、ロシア下院選挙がありましたが、その関連報道でヤハ共和国の選挙区が特集され
ていましたが、日本の8倍の地域に人口95万人の定数1人の小選挙区と紹介されており
ましたが、大変寒そうでした。

 選挙ポスターの裏に水をつけて壁に貼ったら、それだけで強力に接着してしまう程の低
温で、住民の方が氷点下20度はまだ春で冬は氷点下40度以下になってからだと言って
おりました。

 寒さには比較的強い体質ですが、さすがに氷点下20度の世界は以前働いていた冷凍倉
庫で体験しましたが、出来る自信はありません。今の時期にシベリアに行けばオーロラが
幻想的で美しいと思いますが、行く気にはなかなかなれません。(その前にお金がありま
せんが)
No.149 世界の寒極 ニジェガロージェッツ [2003/12/14(日)01:59:17]
夜鳴き寿司屋さん、はじめまして。(グリグリさんの落書き帳では、いつもお世話になっ
ております)ようこそ、お越し下さいました。

:  先日、ロシア下院選挙がありましたが、その関連報道でサハ共和国の選挙区が特集され
: ていましたが、日本の8倍の地域に人口95万人の定数1人の小選挙区と紹介されており
: ましたが、大変寒そうでした。

面白いお話、有難うございます。サハ共和国はロシアでも最も寒い地域で、同共和国のオ
イミャコンなんてところは「世界の寒極」と呼ばれ、氷点下60度ぐらいまで冷え込む所で
す。首都のヤクーツクはオイミャコンに比べればまだましなようですが、それでも酷寒の
地には違いありません。
12月13日の平均気温でオイミャコン-46.9度、ヤクーツク-39.2度に対して、昨日12月13日
21時(日本時間)気温がそれぞれ-36度、-18度が記録されており、暖かだったようです。

ヤクーツクに滞在経験のある人から聞いた話ですが、現地では気温を言う場合「氷点下」
はいつものことですので、付けないそうです。
小生も同じく、そんな所では寒すぎて暮らす自信はありません。
住んでいたニジニノヴゴロドでは、2月でも-20度ぐらいはしばしばでしたが、空気が乾
燥しているせいか、それほど気にはなりませんでした。建物の内部はスチーム暖房が行き
届いていて、住むには快適でした。

それにしても、やはりロシア観光のお勧めは冬です。モスクワのシェレメーチェヴォ空港
から市内へ向かう道路でさえ、幻想的な風景です。
この季節になると、お金と時間さえあれば行きたい衝動に駆られます。
参考: http://meteo.infospace.ru/wcond/html/index.ssi
No.150 かつての収容所の現在 tosh さん [2003/12/14(日)15:42:44]
セヴェルスク発行の「知られざるセヴェルスク」を読みました。サロフ、オブニンスク、
レスノイなど、同様の歴史書を読んでいると、閉鎖都市がかつての強制収容所として建設
されていたことがわかります。
セヴェルスクの場合は「ポスョーロク・チェキスト」という閉鎖的な居住区(収容所)が
元になっています。
昔の収容所の位置についての研究について知りたいのですが、何かご存じでしょうか?
No.151 追加です tosh さん [2003/12/14(日)16:13:00]
モスクワの市内にも収容所があったようですが、モスクワだけに逆に資料が少なさそうで
す。閉鎖都市研究者のRowlandによりますと、モスクワの閉鎖都市が一番情報が得がたい
とのことです。
モスクワの収容所ついてはアカデミーの建物やスターリン様式の建築物が関わっています
。今のクロポトキンスカヤに建てかけていた「ソヴィエト宮殿」の後継建築物として、レ
ーニン丘にドイツ人の捕虜を動員してモスクワ大学を造りました。建設現場は鉄条網に囲
まれた区域だったようです。

クラスノズナメンスクについては、同市が歴史書を出しています。ここはロケットの司令
基地です。シビルスキーのような都市名の場合は検索するのに本当に苦労します。
No.152 Re: かつての収容所の現在 ニジェガロージェッツ [2003/12/14(日)22:12:02]
toshさん、閉鎖都市と昔の強制収容所の関連についての貴重な情報ご提供、ありがとうご
ざいます。
閉鎖都市について、ソ連時代から2000年までに入手した諸地図や地理事典を見ていくと、
比較的早くから地図上に表記されているものもあれば、toshさんが教えて下さったクラス
ノズナメンスク(モスクワ州)や、メジゴーリエ(バシコルトスタン共和国)は1999年発
行の地図に初めて見たものでした。

拙HPの「市一覧」に、背景色を灰色で表したのが「閉鎖都市」ですが、これらは公表さ
れているもので、更に未公表の閉鎖都市もあるということでしょうか。

: 昔の収容所の位置についての研究について知りたいのですが、何かご存じでしょうか?

ロシアの検索サイトで探してみました。ロシア語ですがソ連時代の「矯正労働収容所」に
ついてのサイトを発見しましたが、何かの参考になればよいのですが。
#もっともtoshさんはご専攻の分野ですので、もうご存知でしたらご容赦の程。
このサイトには収容所の位置を落とした地図が掲載されており、各位置をクリックすると
、その収容所についての詳細が書かれています。
(全図)http://www.memo.ru/history/NKVD/GULAG/maps/ussri.htm

: シビルスキーのような都市名の場合は検索するのに本当に苦労します。

シビルスキーという地名は、手持ちの地図帳で確認しましたが、アルタイ地方、ノヴォシ
ビルスク州、タンボフ州、ハンティ・マンシ自治管区の4箇所にありました。しかし、ど
れも小さな農村集落のようで、お探しの閉鎖都市(モスクワ郊外?)とは違うようです。
また何か分りましたら、ご報告させて頂きます。
参考: http://www.memo.ru/history/NKVD/GULAG/index.htm
No.153 Re2: かつての収容所の現在 tosh さん [2003/12/15(月)20:17:16]
早速のお返事ありがとうございます。勉強開始から半年の修行中の身ですが、いろいろ教
えていただきたく恥をしのんで参りました。

閉鎖都市の名前は、実在する都市に郵便番号をつけずに呼ぶ事も多いです。例えばスヴェ
ルドロフスク45(レスノイ)は「ニージナヤ・トゥーラ」という風に。
旧ソ連の中型機械製造省(現在のロシア原子力省)管轄の10都市[アルザマス16,チェリ
ャビンスク70,トムスク7,チェリャビンスク65,クラスノヤルスク26,クラスノ
ヤルスク45,スヴェルドロフスク44,スヴェルドロフスク45,ペンザ19,ズラト
ゥスト36]の他には以下のようなものがあります。とても古い資料で恐縮です。
所在地・名称 旧称 役割 人口(1996)
トヴェーリ州オゼルヌィ ボロゴエ4 ICBM基地 11900
チタ州ゴールヌィ チタ46 ICBM基地 9600
オレンブルグ州コマロフスキー ドンバロフスキー3 ICBM基地 8300
モスクワ州クラスノズナメンスク ゴルツノ2 宇宙センター 25500
モスクワ州プリオクスク ストゥピノ7 航空宇宙産業 5500
モスクワ州マラデョージヌィ ナロ・フォミンスク5 ABM基地 2700
モスクワ州ヴァスホード ノヴォペトロフスク2 ABM基地 3000
アストラハン州ズナメンスク カスプーティン・ヤール1 宇宙ロケット及びICBM基地 34700
チェリャビンスク州ロコモティーヴヌィ カルタリ6 ICBM基地 9800
スヴェルドロフスク州ウラルスキー コスリノ1 ミサイル工場 2900
クラスノヤルスク地方ジェレズノゴルスク クラスノヤルスク35 ミサイル工場 6300
クラスノヤルスク地方ケドロヴィ クラスノヤルスク66 ICBM基地 7000
アルハンゲルスク州ミールニー ミールニー 宇宙ロケット及びICBM基地 31600
ムルマンスク州スネジュノゴルスク ムルマンスク60 原潜等基地 14900
ムルマンスク州スカリスティ ムルマンスク130 原潜等基地 14500
ムルマンスク州オストロノイ ムルマンスク140 原潜等基地 11600
ムルマンスク州ザオゼルスク ムルマンスク150 原潜等基地 14800
スヴェルドロフスク州スヴォボードゥヌィ ニージニー・タギル39 ICBM基地 15700
ペルミ州ズヴョーズドゥヌィ ペルミ76 ICBM基地 9500
カムチャツカ州ヴルカンヌィ ペトロパヴロフスク・
カムチャツキー35
海軍基地 2400
カムチャツカ州ヴィリュチンスク ペトロパヴロフスク・
カムチャツキー50
海軍基地 35800
沿海地方フォキノ シュコトヴォ17 海軍基地 25900
沿海地方ドゥブネイ シュコトヴォ22 海軍基地 10900
沿海地方プテャーティン シュコトヴォ26 海軍基地 1900
アムール州ウグレゴルスク スヴォボードゥヌィ18 ICBM基地 6900
サラトフ州スヴェートゥリィ タティシェヴォ5 ICBM基地 12500
クラスノヤルスク地方ソールネチヌィ ウジュール4 ICBM基地 7400
キーロフ州ペルヴォマイスキー ユリヤ2 ICBM基地 8500
ムルマンスク州ポリャールヌィ ポリャールノィ 原潜等基地 24300
アルタイ地方シビルスキー シビルスキー ICBM基地 10200
トヴェーリ州ソールネチヌィ ICBM基地 2500
バシコルトスタン共和国ヤマンタウ山中 ベロレツク15 核攻撃システム
バシコルトスタン共和国ヤマンタウ山中 ベロレツク16 核攻撃システム
(カザフスタン)クルチャートフ セミパラチンスク21 核実験司令部(廃) 13600
ベロレツク・シリーズは最近報道されており、メジュゴーレと関係が深いものです。カザ
フスタンにはまだたくさんありますが、凡例としてクルチャートフのみ置いておきました
。この表だけでも100万人以上が閉鎖都市に住んでいることがわかります。全て合わせ
れば約90都市、300万人だそうです。
No.154 Re3: かつての収容所の現在 tosh さん [2003/12/15(月)21:11:40]
: この表だけでも100万人以上が閉鎖都市に住んでいることがわかります。

失礼しました。核閉鎖都市10都市を含めてです。

収容所に関するサイトは、すばらしい情報です。遅ればせながら、誠にありがとうござい
ました。
No.155 すみません! tos さん [2003/12/15(月)21:49:54]
次回はRowlandの最新の研究とまとめあわせて報告し直します。
No.156 Re4: かつての収容所の現在 ニジェガロージェッツ [2003/12/16(火)01:21:02]
toshさん、ご研究で得られた貴重な情報を惜しげもなくご提供頂き、誠に有難うございま
す。
実際にご専攻され、数々の文献にも接しておられるtoshさんに、門外漢の小生からお教え
できる事など無さそうに思いますが、取り敢えずtoshさんがNo153にて列挙された都市を
確認致しました。結果、クラスノヤルスク35と呼ばれた「ジェレズノゴルスク」(旧クラ
スノヤルスク26の同名市とは別都市?)以外の2001年1月1日現在の人口データを得ました
ので、ご紹介させていただきます。

なお、ロシア原子力省管轄の10都市を含む次に挙げる都市は、市制が施行されており、拙
1097市一覧に網羅されていますので、割愛させて頂きます。( )内は拙サイトでのカタ
カナ表記です。
アルザマス16(サロフ),チェリャビンスク70(スネジンスク),トムスク7(セー
ヴェルスク),チェリャビンスク65(オジョルスク),クラスノヤルスク26(ジェレ
ズノゴルスク),クラスノヤルスク45(ゼレノゴルスク),スヴェルドロフスク44(
ノヴォウラリスク),スヴェルドロフスク45(レスノイ),ペンザ19(ザレーチヌイ
),ズラトゥスト36(トリョフゴールヌイ)
クラスノズナメンスク,ズナメンスク,ミールニー(ミールヌイ),スネジュノゴルスク
(スネジノゴルスク),スカリスティ(ガジーヴォ),オストロノイ(オストロヴノイ)
,ザオゼルスク(ザオジョールスク),ヴィリュチンスク,フォキノ,ポリャールヌィ

更に極東連邦管区内の各地にある市制がなされていない下記の都市(都市型集落、「町」
)についても拙サイトの極東各州の都市一覧表に出ていますので割愛させて頂きます。
カムチャツカ州ヴルカンヌィ,沿海地方ドゥブネイ(ドゥナイ),プテャーティン(プチ
ャーチン),アムール州ウグレゴルスク

以下の都市は市制がなされておらず、拙サイトに人口データが出ていないものです。No153
に列挙されている順に人口データを出しておきます。
所在地・名称/人口(2001)
トヴェーリ州オゼルヌィ/13,300
チタ州ゴールヌィ/9,700
オレンブルグ州コマロフスキー/7,600
モスクワ州プリオクスク/6,100
モスクワ州マラデョージヌィ/2,900
モスクワ州ヴァスホード/3,200
チェリャビンスク州ロコモティーヴヌィ/10,500
スヴェルドロフスク州ウラルスキー/2,700
クラスノヤルスク地方ジェレズノゴルスク/?
クラスノヤルスク地方ケドロヴィ/7,500
スヴェルドロフスク州スヴォボードゥヌィ/16,600
ペルミ州ズヴョーズドゥヌィ/10,000
サラトフ州スヴェートゥリィ/12,900
クラスノヤルスク地方ソールネチヌィ/10,500
キーロフ州ペルヴォマイスキー/9,600
アルタイ地方シビルスキー/12,400
トヴェーリ州ソールネチヌィ/2,500

バシコルトスタン共和国ヤマンタウ山中にある、ベロレツク15,ベロレツク16につい
ては、toshさんのご指摘どおり、メジュゴーレ(メジゴーリエ)に関連するもののようで
、憶測ですが、両都市でもってメジュゴーレ市となったのかも知れません。

toshさんがご提示下さった各閉鎖都市の1996年人口に比べてみると、全国的に人口の減少
している都市の多い中、比較的人口が安定ないし増加傾向にある都市が多いように感じま
す。但し、海軍関係のほとんどの都市では人口が減少しているのが興味深いところです。

: この表だけでも100万人以上が閉鎖都市に住んでいることがわかります。全て合わせ
: れば約90都市、300万人だそうです。
それにしても凄い数ですね。嘗ての超大国の片鱗を見せるこの分野は、いかに奥が深いか
改めて知りました。ご研究には色々とご苦労が多いと察し申し上げますが、更なるご活躍
をお祈りします。

#またのご登壇、楽しみにしております。
No.157 明けましておめでとうございます 鮎川 さん [2004/01/01(木)00:11:45]
本年もよろしくお願いします。ロシアの都市のことまた教えてください。
No.158 2004 謹賀新年 ニジェガロージェッツ [2004/01/01(木)01:56:14]
明けましておめでとう御座います。
旧年中は皆様に大いに盛り立てて頂き、深く感謝申し上げます。
今年も更に新ページをUPしていく所存ですので、今後ともどうぞ引き続き、宜しく御願
い申し上げます。

#真っ先にご挨拶申し上げるつもりが、更新作業をごちゃごちゃやっている間に、嬉しく
も鮎川さんに先を越されました。
新年から幸先の良いスタートです。有難うございました。
参考: http://www.hi-net.zaq.ne.jp/nizhniy-kobe/index.htm
No.159 あけましておめでとうございます YSK さん [2004/01/01(木)05:05:16]
今年もよろしくお願いいたします。

先ほどは、拙ページにメッセージをいただきまして、たいへん
ありがとうございました。
私はどちらかといいますと、国内にベクトルが向かいがちで、
そんな中で貴ページの豊富なデータや写真たちを拝見して、勉
強させていただいております。

貴ページのさならるご発展を心よりご祈念申し上げます。
No.160 господин Сомпин Сомринович Пражний [2004/01/02(金)02:08:47]
あけましておめでとうございます!
本年もよろしくお願いいたします.

キリル文字は普段あまり目にしませんが,ラテン文字,ギリシア文字と並んで欧米では重
要な文字ですね.
漢字,デーヴァナーガリーとともに好きな文字の一つです.

そんなキリル文字に支えられた文化を持つロシアの情報を今年も楽しませていただきます
!

このところ,隣の自治体への通勤(残念ながらアルバイト,それも会社移転のためもうす
ぐ終了……涙)のBGMは Д. Д. Шостакович の交響曲です.一般に評価の高
い第5番よりも,2〜4,6〜8が魅力的であることを思い知らされております(9〜15番はこ
れから!).
No.161 ちょっと 佐野 さん [2004/01/02(金)22:25:41]
こんばんは。
とりあえず、足跡だけ・・・
No.162 ご挨拶 ニジェガロージェッツ [2004/01/03(土)12:56:46]
YSKさんへ
昨年は貴サイトや「落書き帳」では大変お世話になりました。また10月には初めての両毛
地方へ行く事が叶いなした。現地ではいろいろとお世話になり、いま一度御礼申し上げま
す。
#佐野ラーメン美味しかったなぁ・・。
小生は日本の地理に疎く、全国を隈なく観察されておられる貴殿には、いろいろと教わる
事がありました。
今年もどうぞ宜しく御願い申し上げます。

Сомпин Сомринович Пражнийさんへ
昨年は当ヤールマルカを立ち上げた際に、真っ先にメッセージをお寄せ頂いたのを始め、
「落書き帳」に於いても、いろいろとお世話になりました。日頃のご厚情深く感謝申し上
げますと共に、今年もどうぞ宜しく御願い申し上げます。
: BGMは Д. Д. Шостакович の交響曲です.
交響曲がBGMとは、凄いロケーションですね。小生など全くの門外漢で、聴く曲といえば
ロシアの流行歌ばかりです。ただ今でもチャイコフスキーを聞くと、ニジニのオペラ劇場
にしばしば観劇にいったのを思い出して、非常に懐かしく感じます。
#同時(1996年)は、その劇場の入場料が日本円換算で20円(学生用)〜200円(最上)
でした。

佐野さんへ
はじめまして、管理人の矢野です。
足跡を残して頂き、有難うございました。
No.163 ロシア地図サイト eAtlas ニジェガロージェッツ [2004/01/03(土)14:00:12]
ロシアの地図サイトに比較的見やすいものがあり、結構おもしろいのでここにご紹介しま
す。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが「eAtlas」というサイトです。
http://www.eatlas.ru/

ロシア語のサイトですが、ロシアとウクライナの市街地図として
モスクワ Москва、サンクト=ペテルブルグ Санкт-Петербург
ウラジオストク Владивосток、ナホトカ Находка
イジェフスク Ижевск、セヴァストポリ Севастополь
キエフ Киев、タガンログ Таганрог
ムルマンスク Мурманск、ヤルタ保養地 Ялтинский курорт
の10葉が用意されており、
世界各国の地図は主要48国のものがあり、日本 Япония もあります。
その他、
ヨーロッパ Европа
モスクワ州 Московская область
世界 Мир
などの地図があります。

ロシアの地図を見るには、トップページ左上の 
Выберите карту(地図を選んで下さい)の項目、
上から2行目左、Россия(ロシア)をクリックすると見られますが、
まずこの項目の一番下の欄 
Режим просмотра карт:(地図閲覧方式:)で、
Стандартный(標準)または Профессиональный(プロ用)
を選びます。
「プロ用」が使いやすくておすすめです。
あとは地図上をクリックして、縮尺を変えて見たい地域を拡大して下さい。都市、集落名
、河川名、地区境界が詳しく描かれています。

サイトには英語のページもありますが、モスクワとサンクト=ペテルブルグの市街図など
に限定されているのが残念です。
キリル文字の好きな皆様にはたまらないサイトです。(日本地図もキリル文字です)

是非、一度お試しあれ!
参考: http://www.eatlas.ru/
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